ユーモア村のジョーク物語:第2話「嘘つきガエル」

2016/11/04

どこの国も童話や昔話を使って子どもの教育をする。

パロディー国にも、嘘をつくたびにお腹が膨れ上がり、最後にはそのお腹が破裂してしまうというカエルのお話がある。

まぁピノキオみたいなもので、パロディー国の住民なら知らぬ者はいない。

今回は、ロジェス家の次女ジェシカと、その嘘つきガエルにまつわる話。

(ジェシカは先月7才になったばかりの小さな女の子で、お母さんのルミエルに、この絵本を読んでもらった翌日の出来事)

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ここパロディー国では、出産の1か月前になると親族が集まり、妊婦のお腹に手を当てて、-赤ちゃんが無事に生まれますように- と祈りを捧げる儀式を行う。

今日はロジャスの妹であるパメイラおばさんが出産の1か月前になったということで、その儀式を行うためにパメイラおばさんの家の大広間に親族一同が集まっていた。

儀式用に飾られたところにパメイラおばさんが座り、親戚一人一人がパメイラおばさんのお腹に手を当てて祈りを捧げる。

最後はロジャス家が祈りを捧げえるのだが、そんなに堅苦しい儀式でもないので、談笑しながら順番を待っていた。

だがチョット、ジェシカの様子がおかしい…

兄のカルキンが、

「どうしたんだいジェシカ? 気分でも悪いの?」

と問いかけても、目を細めて眉間にシワを寄せ、眉を釣り上げてパメイラおばさんを睨みつけている。

「緊張してるの?」

と聞いてもジェシカは表情を変えずにパメイラおばさんを睨み続けていた。

っとまぁ、そうこうしている間にジェシカが祈りを捧げる順番が回ってきた。

祈りを捧げる最後の最後がジェシカだ。

兄のカルキンが、

「ほらッ…ジェシカ、祈りを捧げておいで」

と小声で促すと、ジェシカは椅子からムクッと立ち上がり、威張るようにズカズカとパメイラおばさんの前まで歩みを進めた。

大トリということもあって親戚一同の視線がジェシカに集まったのだが、みんなジェシカのただならぬ雰囲気を見ると、大広間がシーンと静まり返る。

ジェシカは鬼の形相のまま、仁王立ちをしてパメイラおばさんの目の前で立ち止まった。

ジェシカの異様な雰囲気を見て、パメイラおばさんが、

「あ、あらこんにちはジェシカちゃん。先月7才になったんだってね。お、大きくなったわね」

と、なんとか笑顔を取り繕ってジェシカに話しかけたのだが、ジェシカは微動だにしない。

大広間に緊張感が走る・・・。

するとジェシカは、お腹に手を当てて祈りを捧げるどころか、パメイラおばさんの顔を指さして、鬼の形相のままこう言い放った。

「ワタシ知ってんだからね! おばさんがどうしてそんなお腹になったのかを!」


 

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