ユーモア村のジョーク物語:第4話「カブトムシ」

2016/11/04

ユーモア村には、アムル山という賢人達が住む山がある。

その山の中腹に小さな研究所があり、ドクトル博士と助手のハンドルが日夜2人して研究に没頭していた。

ドクトル博士は78歳で高齢ということもあり、本気で言っているのか冗談で言っているのか掴めないところがある。

ハンドル助手は23歳と若く、いたって真面目な性格で、研究一筋60年のドクトル博士をこよなく尊敬していた。

この2人、年の差はあるものの、たまにとんでもない研究発表をするので、ユーモア村の村人たちも発表を楽しみにしているのだった。


その研究所内で、ドクトル博士が興奮気味に助手のハンドルに話しかけた。

博士:おいッ、ハンドル君。素晴らしい発見をしたぞ!

助手:それはどんな発見でしょうか博士?

博士:まぁ、よく見てたまえ。

そう言うと博士は、元気なカブトムシを一匹、研究テーブルの上に置いた。

そしてカブトムシに向かって、

「動けッ!」

っと声を掛け命令した。

するとカブトムシは、カサカサと動いた。

博士:見たかハンドル君。カブトムシは動いたぞ。

助手:はいッ!

するとドクトル博士は、いきなりカブトムシの足を2本むしり取り、

「動けッ!」

と再度カブトムシに声を掛けると、カブトムシは残った足でカサカサと動いた。

博士:まだ動いてるな?ハンドル君。

助手:は、はい!

次にドクトル博士は、カブトムシの残った足を躊躇なく全部むしり取り、

「動けッ!」

と命令したが、カブトムシはピクリとも動かない。

再度、博士が大きな声で命令したが、やはりカブトムシは動くことはなかった。

博士:わかるな?

助手:は、はぁ?…何がでしょうか…?

博士:なんじゃハンドル君、わからんのか?

助手:す、すみません博士…

博士:まぁ君はまだ若いし、無理もなかろう。じゃがなハンドル君、これは世紀の大発見なのじゃぞ!!

助手:ほ、本当ですか博士!

博士:本当じゃともハンドル君!。世紀の大発見じゃ!!教えてほしいか?

助手:はいッ!是非とも教えてください博士ッ!

博士:ムオッホッホッ、しょうがない教えてやろう。

助手:はい、お願いしますッ!

博士:カブトムシはじゃなぁ…

助手:はいッ!

博士:足を全部取ると…耳が聞こえなくなるのじゃ!


 

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