ユーモア村のジョーク物語:第7話「頭が良くなる食べ物」

2016/11/04

ロジャス家の長女クラリスは、母のルミエルに買い物を頼まれた。

「ちょっとクラリス、晩ご飯のおかずが足りないから買ってきてちょうだい」

「えぇ~面倒くさい~・・・」

「何言ってんの、さっさと行きなさい!」

「もう…なに買ってっくればいいの?」

「あなたが食べたいものでいいから早く行きなさい!」

「はぁ~い・・・」

急かされたクラリスは、しぶしぶ買い物へと出かけた。

カルキンのひとつ上の姉であるクラリスが買い物をしぶるのは、とにかく計算が苦手なのが理由だ。

まぁ計算だけじゃなくてカルキンと同様に、勉強そのものが苦手なのだ。

クラリスは肉を買ったあと、魚屋の前で立ちどまり店主に話しかけた。

「ねぇおじさん、頭が良くなる食べ物ってないの?」

「ああ、それならこのイワシの頭を食べれば良くなるよ」

「ホントに?」

「ああホントだとも、お嬢ちゃん可愛いから特別にイワシの頭だけを売ってあげよう!」

「ありがとうおじさん!」

そうしてイワシの頭だけを一袋買ったクラリスはウキウキと家に戻った。

「クラリス、これイワシの頭よねぇ?」

「そうだよ。1kg買ってきたよ」

「買ってきた???イワシの頭を???…いくらで?」

「800パロディー」

「は、800パロディー!?」

(※1パロディー=1円)

「あなた何やってんの!」

「なにが?」

「イワシの頭は、パンの耳みたいなものだから、ほとんどタダみたいな値段でもらえるのよ!それを800パロディーって、あなたいったい何を考えてんのッ!!!!」

「えッ!?」

「早く返してらっしゃいッ!!」

こっぴどく怒られたクラリスは、イワシの頭の入った袋を握りしめ、魚屋へと駆けだした。

(あのおじさん、私をだましたんだな)

そう思うとクラリスは、だんだん腹が立ってきた。

魚屋の前に突っ立つなりクラリスは、

「ちょっとおじさん、イワシの頭ってタダ同然なのに、頭が良くなるって言って私をだましたでしょ!」

と、怒って言うと、魚屋の店主がすました顔でこう言った。

「ほらお嬢ちゃん、ひとつ賢くなった」


 

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