ユーモア村のジョーク物語:第12話「のぞき」

2016/11/04

年に一度、女子生徒はピリピリと警戒し、男子生徒はソワソワと色めき立つ…

そう・・・いよいよ身体検査の日がやってくるのだ。

去年は、のぞき穴を見つけられてしまい、失敗に終わっていたカルキンたちは、2か月以上も前から入念に下調べをしていた。

「よしッ、この穴なら絶対にバレないぞ」

「うん、そうだな…。でも、もうひとつ見つかりやすい穴をあけておこうぜ」

「ダミーの穴か…名案だな…」

こうしてカルキンたちは、ダミーの穴まで作り、その日を待った。

― 身体検査当日 ―

「おいゴンザ、見えるか?」

「ああ、バッチリ見えるぜカルキン!」

ダミーの穴を見つけ、その穴をふさいだ女子生徒たちは、安心したみたいだ。

下着姿でワイワイキャッキャと身体測定を受けていた。

「おいゴンザ、変われよ!」

「もうチョット待てよカルキン」

のぞき穴にガッツリへばり付くゴンザを引っぺがし、今度はカルキンがのぞいた。

「うひょ~!」

「すげぇだろカルキン」

「早く代われよカルキン」

そんなことを小声で言いながら、男子生徒たちは交代でのぞいた。

そして再度ゴンザの番になり、ゴンザがのぞいていると、

「なんだこりゃ?」

と、つぶやいた。

「どうしたんだよゴンザ…何が見えるんだよ?」

「・・・・」

「おいゴンザ!」

「・・・・」

そのカルキンの呼びかけに、ゆっくりと振り向いたゴンザは、怪訝な顔でカルキンを見つめた。

「な、なんだよゴンザ、何が見えたんだよ?」

「カルキン…お前、見ない方がいいかも…」

「な、なんでだよ?」

不思議に思ったカルキンは、またしてもゴンザを引っぺがし、のぞき穴に目を押し付けた。

(?な…んだ…これ…は…?)

のぞき穴から見えた異様な風景に、カルキンは生唾をゴクンと飲み込むと、冷や汗が流れた。

そのカルキンが、のぞき穴から見たものとは…

それは・・・

体中に切手を貼って体重計に乗っている、姉クラリスの姿だった。


 

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