こんにちわ。
北九州で昭和カレーを販売している馬九のオーナーです。
昭和カレーのことについてお話する前に、大事なお知らせをひとつ。
【お知らせ】
冷凍したカレールウの全国発送が始まりました。気になる方は下記のリンクからどうぞ。
馬九の昭和カレーのページへ↗
1980年に入る頃には姿を消してしまった甘くて黄色い昭和のカレーを馬九が復刻させました。
また、これから昭和の黄色いカレーについてお話することは、地域によって違いがあるとは思いますが、生まれも育ちも北九州の私「馬九」のオーナー「1969年(昭和44年)生まれ」の体験談です。
何卒ご了承くださいませ。
昭和の黄色いカレー
その昔、カレーという食べ物は甘くて黄色いカレーがほとんどでした。
作り方は、小麦粉を植物油等で炒め、それにカレー粉を加えて作るのですが、家庭料理や給食などで出てくるカレーのほとんどは、この黄色いカレーでした。
「黄色いカレー=普通のカレー」だったのです。
ところが、1965年(昭和40年)以降、固形のカレールウという商品が徐々に出回り始めていました。
そして昭和40年の後半になると、テレビCMに人気絶頂のアイドルが起用されたり、小麦粉を炒めて作らなければならない面倒から解放されることが相まって、固形のカレールウが大ブレイク…
その固形のカレールウの快進撃は、1980年(昭和55年)代に入る頃には、甘くて黄色いカレーを見る影もなくなるほどに打ち砕き、カレーレシピの地位を奪っていきました。
そうやって忘れ去られた昭和の黄色いカレーですが、馬九オーナーの私が久しぶりに食べたくなったこと、そして当店の女性STAFFに食べさせたくなって皆で作って食べたところ、やっぱり美味しくてスタッフも喜んで食べていました。
話が長くなりましたが、そんなこんなで「昭和の黄色いカレーを後世に伝え遺そう」と思い、販売するに至った次第です。
馬九の昭和カレー
馬九の昭和カレーについて
色の違い
昭和のカレーをネットで調べると、バスセンターのカレーや、給食カレーなど色々あります。
そのカレーの色を見ていると、少し茶色のカレーが多かったようです。
小麦粉の炒め方やカレー粉の量で色と風味は変わるのですが、馬九では昭和の黄色いカレーを堪能して頂こうと思い、極力黄色になるように仕上げました。
具材
私は北九州の田舎の生まれで、小さな頃は友だちの家で御飯をよく食べていました。
そのときに黄色いカレーを食べていたのですが、友だちの家で食べさせてもらったカレーでは、豚肉を入れる家庭が多かったのを覚えています。
たしかに豚肉を入れると美味しいのですが、昭和の甘くて黄色いカレーを再現するにあたり、ジャガイモ・にんじん・玉ネギの3種の具材だけの方が風味などが平均的な黄色いカレーに近く、また、より昭和という時代をも感じて頂けると思い、上記の3種にいたしました。
(幼馴染みの母親が作った「豚肉と玉ネギ」のみのカレーが、格段に美味しかったのを覚えています)
先述の通り馬九の昭和カレーは、シンプルに「ジャガイモ・にんじん・玉ネギ」の3種の具材だけを使用した王道ともいえる昭和の黄色いカレーです。
馬九の昭和カレーで、昭和という時代をご堪能くださいませ。
醤油派? or ソース派?
どちらが好み?
馬九で昭和カレーを買うと、サービスとして「醤油 or ソース」のどちらかを選んで頂いています。
※冷凍の昭和カレーには両方付いています。
というのも、昭和の黄色いカレーには、
1.醤油をかける派
2.ソースをかける派
3.何もかけない派
と3派に分かれていたのです。
(目玉焼きに、醤油、ソース、塩コショウみたいな感じです)
現在のカレーはスパイスが効いたカレーが多く、醤油やソースはあまり合わないため、昭和の甘くて黄色いカレーが廃れるにしたがって、悲しいことにこの3派も消滅してしまいました。
馬九の昭和カレーを食べるときは、最初はそのまま食べて頂き、途中で醤油かソースを黄色いカレーに少しかけて軽く混ぜたのちに、白い御飯と一緒に食べてみてくださいませ。
予想外の美味しさがありますよ。
(私は醤油派ですが、スタッフ2名は醤油派とソース派に分かれました。そしてスタッフ2名とも「この味変は絶対に必要!」とのことでした)
では。。。
~ 馬九オーナーより ~